》》高硬度《《
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機能めっきの分野では耐摩耗性とならんで、もっとも要求度の高い特性です。めっき皮膜の硬度は一般に、JIS Z 2251に規定されている微小硬さ試験法で測定し、ヴィッカース硬度(Hv)やヌープ硬度(Hk)で表示します。 高硬度めっきの代表格は硬質クロムめっきです。シャフトやシリンダー、ロール、ギアなどの機械部品、ベアイングなどの機構部品には不可欠のめっきです。無電解ニッケル−リン合金めっきは400℃で焼入れすることにより、Hv800〜1,000という硬さが得られます。 コネクターやロータリースイッチなどの摺動接点用には、硬質金めっきやロジウムめっき、無電解ニッケル−ボロン合金めっきが耐摩耗性も併せ持つ機能めっきとして広く利用されています。 特殊な事例として、ダイヤモンド微粒子をニッケルめっきに分散共析させた複合めっきがあり、硬度と切削性に優れた特性から歯科医療用グラインダーや、シリコンウェハ切削工具に利用されています。 (高硬度を実現できるめっき) 硬質クロムめっき、無電解ニッケル−リン合金めっき、無電解ニッケル−ボロン合金めっき、無電解複合ニッケルめっき、ロジウムめっき、ルテニウムめっき。 |